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Luna Worldとは

私たちが住む、不思議に満ちたこの世界・宇宙。
そのリアルとデジタルの二つの空間の垣根を越え、拡張された体験を人々が楽しめるように、再構築し展開される新しいワールド、それが「Luna World」 です。

Luna Worldには、二つのリアリティ(世界)があります。
南阿蘇の美しい自然の中に、現実に存在する「南阿蘇ルナ天文台・オーベルジュ森のアトリエ」。
そしてインターネット上で、時空を超えて展開される「Lunaサイバー天文台®」。
この二つのリアリティを、参加者・利用者のみなさまが自由に行き来しながら、人生のその時々に、さまざまなアクティビティを自由に選択しながら楽しめるようになります。

例えば、スマートフォンで楽しんだweb上の楽しい天体観察会への参加をきっかけに、実際の「南阿蘇ルナ天文台」で、本物の望遠鏡を使って生の星空体験をしたいと思うかも知れません。
そこでは、森の中の不思議な空間「オーベルジュ森のアトリエ」に泊まって、非日常の時間を過ごすこともできるでしょう。
そして、大切な方と過ごす時間がお互いへの思いをはぐくみ、家族の行事や結婚式などライフタイムのイベントになることもあるかも知れません。
さらに、それらの体験はネットを介して「Lunaサイバー天文台®」へと切れ目なくつながっていき、いつでもどこでもスマホやPCから、南阿蘇、星空・宇宙でのエンターティメントや学びを継続することができます。

「Luna World」のデジタル空間の中では、2つのリアリティの中で体験したさまざまなメニューや写真や動画などのデータが、自分だけの部屋に蓄積され、いつでもそこに帰って楽しい思い出を振り返ったり、新しいアクティビティに参加したり、買物を楽しんだり出来るようになるのです。

さらに今後は、そこから広大なサイバー空間につながり、一人ひとりの興味関心に沿って、世界中の星空・宇宙のライブ映像やデジタルコンテンツを活用しながら、それぞれの宇宙、自分の世界の物語を創造していくビジョンを、私たちは思い描いています。

一人ひとりの物語

私たちはこの世界・宇宙に生まれて来て、それぞれ世界にたった一つの自分の人生を生きています。それは、まるで一冊の冒険物語のようです。
そこではきっと、はらはらドキドキの危機が待ち受けており、どうやってそれを切り抜けていくのか、読者でもある自分自身も固唾をのんで見守っていることでしょう。
人生の夢や希望も、さまざまな課題や問題も、物語の背景や登場人物たちの動きや変化によって変わって行きます。

ところで、人がときどき星空や宇宙を見上げると、本当に不思議なことに、そんな物語に変化が起こり、転機が訪れることがあります。
星空・宇宙の大きな視点から見てみると、いろんな問題や原因だと思っていたことが、スーッと収まっていき、何だか物語の先の方まで見通すことができるような気がしてきます。

Luna Worldでは、そんな参加者・利用者のみなさまが、他のみなさまとの出会いも楽しみながら、それぞれのジャーニー(旅路)をたどり、一人ひとりが主人公である新しい物語をつむいでいけるように、いつでもそばに寄り添っていけたらと願っています。

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星のコンシェルジュ®たち

そんなLuna worldにみなさまをご案内するのは、星空・宇宙へのあこがれと探求をテーマに集まった星空解説のプロたち「星のコンシェルジュ®」です。

・星空や宇宙に触れ・学び・楽しむ場や機会を、広く豊かに創り出すこと。
・「宇宙や世界を知りたい、そこに生きる自分自身の意味を見出したい」という人々の願いに応えること。
・参加者自身が、自己の課題の解決や幸福の実現に少しでも近づき、人生の質(Quality of Human Life)を向上させること。

Luna Worldでの活動を通してそのような場を提供することが、星のコンシェルジュ®たちの心からの願いです。

さらに彼ら自身も、相互サポート活動を通して、参加者のみなさまやLuna Worldと共に、自分たちも成長し人生の質を高めながら、共に織りなすひとつの物語を生み出していくことを望んでいます。

※「星のコンシェルジュ®︎」や「サイバー天文台®︎」は、設定した一定の自主的基準を満たす解説員や公開天文台の呼称や資格として、いずれ開放するために、商標登録を確保しています。

バーチャル天文部™

そんなLuna Worldの中で展開される「Lunaサイバー天文台Ⓡ」のアクティビティー第1弾として、2020年7月よりオンラインでの「バーチャル天文部」が立ち上がりました!

星のコンシェルジュ®たちが演じる部員の面々は以下の通り。
・自称体育会系の頼りになる天文部長T.A.高野、
・癒しの星雲からやって来た不思議なポーリーさん
・いつも元気一杯、さわやかなソノッキー
・神話やアートが大好きな、やさしいマネージャーゆこりん
・スコアをつけるのが得意な新人、バーチャルマネージャーAmiちゃん
その他、時々登場する先輩で謎の天文学者Dr. Najai(ドクターナジャイ)などなど、「バーチャル天文部」を取り巻くあやしいキャラクターたちが、今後も続々と登場してくる予定です。

そんな先輩部員たちが、ライブ動画配信やオンライン定期イベント、そして少し真面目でためになる天文関連の講座などを通して、これから参加されるたくさんの「部員」のみなさまと共に、天文や宇宙の話題を中心に、楽しくわいわい活動する場、それがバーチャル天文部です。

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ヒストリー

Luna World を提供するのは、Luna株式会社(Luna Inc.)です。

社会的企業のひとつとして、天文・宇宙をコンテンツとしながら、人生の質(Quality of Human Life)を高めるための場や機会を豊かに創造し、より良いサービスや商品を開発し提供する事を通して、社会の課題を見出し、解決していく事を目指しています。

私たちは1986年に宿泊施設「森のアトリエ」として出発し、1996年には九州最大の望遠鏡を備えた「南阿蘇ルナ天文台」をオープンいたしました。そして、2016年に発生した熊本地震では大きな被害を受けましたが、幸い多くの支援をいただき、今ではそれを乗り越えて、次世代型の公開天文台を創造し新しい天文体験を提供することをビジョンとして掲げて、たゆまず活動を続けています。

さて、2020年の新型コロナウィルスの世界的感染拡大によって、オンライン上での教育や経済活動などが社会的に急速に広がり始めました。

実は南阿蘇ルナ天文台では、「時間」と「場所」の制約を取り払い、自然豊かな南阿蘇から都会の人々へ、美しい天体の姿を届けられたらどんなに素晴らしいだろうと、正式オープン前からリモート天体観察の実験を先駆的に行っていたのです。すでに1995年、インターネットが登場し始めたばかりの頃、普及が始まったデジタル電話回線を通して、村の小学校や都会の中学校などに天体画像を常時ライブ配信し、授業への導入もおこなわれていました。

それから現在まで、ハード面での技術開発、ソフト面での天体解説技術の体系化などを少しずつ進めてきました。そして2019年には複数の望遠鏡での撮影を自由に切り替えながら、天体動画と解説をライブ配信するα-Lunaシステムを開発し、福岡市科学館プラネタリウムで天体ライブ映像を中継しながらの天文解説イベント、国立科学博物館との2地点双方向ライブ天体観察会も行う事ができ、それぞれ日本初となる実証実験となりました。
このように、空間を越えて違う場所にいる参加者のみなさんが、同じ天体を見て共に喜んだり感動したりする素晴らしさを、実感し共有できるようになりました。

そしてハード面やソフト面だけではなく、天体観察会の解説技術を体系化した専門解説者向けの全国研修活動、および質の高い星空体験の場を提供できる「星のコンシェルジュⓇ」の養成など、技術やノウハウを実際の現場に活用できる真に優秀な人材の育成に取り組んできました。

こうした蓄積が、Luna Worldの実現に生かされているのです。

南阿蘇ルナ天文台1996年
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これから

今や、生活の様々な場面で、これまで以上にリアル世界とサイバー世界とが交わっていく時代が始まろうとしています。
そこで、人々の星空・宇宙に対するニーズを、これまでにない新しい形で満たしていけるように、Luna Worldを世界中の参加・利用者のみなさまといっしょに発展させていければと思っています。
星のコンシェルジュ®たちと共に、Luna Worldに参加し、協力し、わくわくする新しい世界の物語を創造していく、そんな活動にみなさまが共に参加されることを、心から願っております。

参考 開発の背景と未来の天文台

「第4世代の公開天文台とは」
天文台や天体観察会の世代の進展と共に、今後の天文体験は、リアルとデジタルの融合になり、ネットを通して体験されるような次の第4世代型天文台で行われるようになるのは間違いないでしょう。
 現在存在している天文体験としては 実際にリアルな天体を自分の目で見る公開天文台、宇宙を現実空間で投影しシミュレートするプラネタリウム、それを仮想現実で行う(VR) アプリケーションソフトです。
 そして近い将来、リアルとバーチャルを重ねて体験する人工現実(AR) 天文台が登場するでしょう。
 近未来には、こうした空間を融合した複合現実(MR)の中で、人工知能(AI) を駆使してネット上の世界中のさまざまなデータを重ね合わせながら、人間の感覚能力を拡張した(IoA) 解説を行うサイバー空間天文台が主流となるでしょう。

「次世代の天体解説技術」
こうした近未来の天文台や天体観察会でのバーチャルな世界での天体解説はどうなるのでしょうか。
ます、そもそもリアルな天体の姿を生身の人間に解説できる高度な技術を習得している必要がありそうです。そうでないと、他にも無数に存在するエンターティメントやバーチャルゲームのひとつになってしまい、天文台や天体観察会はその存在意義を失って、いずれは無くなってしまう可能性があります。第3世代までの天体解説技術の習得が、AIにはできないパフォーマンスとして、何より必須のベースとなってくるのです。

 サイバー天文台の中でも最も初歩的な「インターネット電子観察会」においては、個別の天体をひとつずつディスプレイ上に映しながら解説を行う「第1世代型観察会」や、複数の天体をいっしょに観察していきながら、そこに理解すべきテーマを設定し解説を行うツアーガイドとして、「第2世代型の天体観察会」を行う事ができるでしょう。
次の「AR天文台」になると、共通空間で複数の人々といっしょに観察しながら楽しみ学ぶ事が普通になります。そこでは、それぞれの参加者が自分自身のあらたな学びと気づき(エウレカ)を獲得していくための共通の「場」をつくり、「第2.5世代」以降の天体観察会を行えるようになる事が、より容易に行えるようになることでしょう。。
もっと進んだ「MR天文台」になると、世界中のあらゆるリアル映像や蓄積された映像・データを駆使し、時空を超え天文の世界をも超えて、深海の底からエベレストの頂上まで、また宇宙開闢の瞬間から観測できる宇宙の果てをも超えて、多元宇宙のあらゆる時間と場所を旅する事が可能となります。
そこでは、解説員は天文知識を持つただのガイドではなく、宇宙・世界にたいする新たな発見や気づきをもたらすために、自由自在な創発フォーラムの場である「第3世代型天体観察会」を、ファシリテートしキュレーションしていく存在となる事でしょう。

こうしたサイバー上の「第4世代型公開天文台」で展開される「第4世代型解説技術」が、今後開発されていくことになるのです。

LunaStation